なんだかな

青森あたりは十和田湖付近の山道などを走らないかぎり、道路に雪が積もっていたり凍結していることは少なかった。しかし、私が乗った車は冬の十和田湖にも向かったわけで道路真っ白状態で峠道を走ることになった。

運転者はリーダー風な方だったのだが、もちろんじもっぴーではない。助手席には私が、あと後部座席に一名、こちらももちろん地元人ではない。通常、私は、それほど親しくない他人の運転する車に乗る場合は、その人の運転に対してあまり注意したりしない。とくに、他の車や歩行者に対して文句を言いながら運転する人に対しては何も言わない。言っても無駄な場合が多いからである。

今回、レンタした車は四駆でスタッドレス仕様なのだけど、雪+つるつるの峠道を70〜80キロあたりでとばすので、つい、「前にも後にも車はないし、時間がおしているわけでもないのですから、もっとゆっくり走りましょう」と言ってしまった。相手は年上の方だったので遠まわしに。これがもし仲の良い友人などなら、「おい、さすがに、死ぬぞ。ブレーキ踏むほうがスリップして怖いから勝手にスピードが出るのは仕方ないやと?なめとんのか。ドライブに入れたまま下るから速度がでるんや、せめてセカンドくらいには入れろや。」とか言ってるところ。

「大丈夫、だーいじょうぶ」とスルーされ、そのままぴゅんぴゅんとばしたまま、トンネルへ〜。トンネル内はもちろん雪はない。メーター見ると100キロ近く出ている。さすがに死ぬと思ったので「トンネル出る前に十分スピード落としてください」とまた言ってしまった。「わかっとる、わかっとる」とまたスルーされて、出口で、どぴゅーーーーーーーーーん。車は、スリップして、平行移動状態〜反対車線のほうへかなり流されていってなんとか止まった。

その後は、「怖くなったから、おまえが運転してくれ」ということになって私が運転した。こんな真っ白で前の視界も悪い冬道を走ったことないので、仮に滑ったとしても命に別状がない程度にノロノロと運転して峠をぬけた。その間、最初の運転者の方は黙っていたのだけど、地道に出てからイライラし始めた。これはとてもよくわかる。何故かというと、私は一時停止はかならずきっちり停止するし、歩行者が渡ろうとしていたら止まるし、スピードもあまりださない。だから、私はなかなか運転させてもらえないのである。融通の利かない奴だということ。でも、人を乗せているときはなるべく融通を利かせないほうが良いと思っている。自分だけのときは、天秤は少し違ったりするのだけど。

とにかく、無事帰ってこられて良かったです。